名古屋をどり開幕
西川千雅です。
「名古屋をどり」昨日、無事に開幕しました。
今回は中身4時間近くあって、たっぷりです。
今年の舞踊劇のみどころを補足させていただきます。
昼の部の舞踊劇は
「はしりがねの女」(再演)
志摩のはなれ小島の港で、船乗りの相手をした遊女のものがたり。
これは25年前に地元作家の岸宏子さんがお書きになられて、すごくいい本です。老婆となった女郎の回想する、若き日の激しい恋、という話ですが、まず語りの市原悦子さんが素晴らしいです!
私の世代は声きいただけで「まんが日本昔ばなし」の世界に引きづりこまれますが、ひとり何役もこなされていて、声を聴いただけで、空気が変わります。
そして、音楽はアメリカ・キャピトルレコードと契約した最初の日本人・瀬戸龍介さん、琵琶をからめたワールドミュージック。これが無国籍で親しみやすい世界をつくりあげます。ノン・クレジットのボーカルはトワ・エ・モアの白鳥英美子さんらしいです。
主演の、姉のまさ子の相手をつとめてくださる、市川笑三郎さんが、歌舞伎では絶対にみられない男役がすごくいいです。実力派女形の演じる、あらくれた船乗りはすごくセクシー。 これは必見だと思います。
夜の部「宗春 ゆめのあと」
これは、徳川宗春の死後、墓の前に集まる人々のものがたり。
宗春は、名古屋では有名だけど全国的には悪人として思われていることが多いらしいです。
将軍・吉宗の倹約令時代に、開放政策をとった宗春は尾張に遊廓や芝居を持ってきて、京よりも繁栄させましたが、お上にさからったかどで、蟄居追放に処せられ、死後も墓には網が掛けられ、お参りは禁じられました。
「歴史上の大悪党」といわれながらも、尾張の人々は、宗春の「あたたかい時代」がわすれられず、夜中あつまり、墓前で踊りを踊るのでした・・・。
作家の横内謙介さんは、扉座という劇団の座長でもありますが、万博の「地球タイヘン大講演会」を書いて演出したひととして、愛知県では親しまれています。
なにげにエコノ博士役を演じた末吉康次さんも、出演しています。 なにげにスーパー一座の座長原智彦さんはじめ、間瀬礼章さん、水谷真人さんも出てます。なにげに名古屋の演劇関係者多いです。
繰り広げられる世界は、かなり古典風。途中劇中劇があって、私はそこで笑三郎さんと歌舞伎しばいを演じます。
小学生から歌舞伎マニアで、学校の友人をあつめ歌舞伎ごっこをしていた、当時は天才舞踊少年といわれた笑三郎さんは、岐阜県中津川出身、結構ご近所です。
今回すごいな、と思ったのは、横内さんの劇中劇の台詞をすべて歌舞伎風に翻訳し、演出したこと。私も、台詞から身のこなしまで、教えてもらいました。
音楽的にも、長唄と義太夫がはいり、新旧の曲をおりまぜて、昨年とはうってかわった古典風です。
いつもにも増して、熱気ある公演がくりひろげられています。
ぜひお出かけください。
今年は、いままで1000円だったプログラムを無料配布。
解説はここでもよめます!
http://nishikawa-ryu.com/60nagoyaodori/60nagoyaodori.html
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