名古屋をどり昼の部の最後「鬼火」で主演させていただく西川千雅です。
この作品は36年前、父が31歳の時に書き下ろし、主演した、伊賀上野の忍者を題材にした作品です。
伊賀忍者は火遁の術で知られる“しのびのもの”。火遁(かとん)、つまり爆薬をつかう忍者のその最後は、自爆。そしてその最後の炎は「鬼火」と呼ばれていた・・・。
信長の「忍狩り」が迫り来る伊賀忍者の里、柏の谷。
そこの首領・大猿は亡き妻の置き土産、息子の小猿を厳しく育てている。明日知れぬ「しのび」には、親子の情は無用。
「父を憎め、やがておぬしはひとりになる」
そして、しのび狩りの大群が、里に近づいてくる・・・。
じゃじゃ〜ん、というような超アナクロな世界。
ほとんど「サスケ」(by白土三平)。
音楽は薩摩琵琶の名手・故・鶴田錦史。武満徹の「ノヴェンバーステップス」で世界に知られる彼女の琵琶は、へヴイメタルのギターも逃げるほどのハードなサウンド。
それにからむ洋楽は、ブラス・ロックの王者・渡辺宙明!
「マジンガーZ」「キカイダー」「ゴレンジャー」など、昭和のこども番組のBGMを手掛けた大御所。
今回の再演は当時の音源を使用。だから3,40代の人にはタマラナイサウンドなのです・・・。
芝居も・・・はっきりいってアナクロい!親子鷹!まさに梶原一騎の世界!
無論最後には・・・無情なラストが待っている。
昔に父が、当時10歳だった娘の為に書いた作品。だから稽古が・・・熱かった。
無論、キャストはかわり、父が演じた忍者の首領がワタシ。息子役は姉から、子役の子にかわっている。今までにない「父親役」。子どものいない私ですが、ちょっと“父性”に目覚めそう・・・。
音源は、初演時昭和45年のものを使用・・・・大阪万博の年ですから、そんな音がします、正直。でも、一度入り込めたらイイみたいです。けっこう、ワタシも気に入ってます。ガンバッて、「昭和の男」になろうとしてます。
古典の方が、初演キャストがいるわけでないので、気楽な部分もあります。
初演のキャストがいまだ存在する今回は非常に非常にプレッシャーが思い。
昭和の西川流は、まさに「熱血集団」。朝な夕なの稽古三昧。汗だくになりながら舞台をつくりあげてました。ほんの45分ほどの舞踊劇ですが、「オヤジの青春時代の金字塔」熱く熱く演じたいと思います。