オルフェの詩 第4回 オルフェ役・瀬戸内美八さん
とにかくカッコイイのだ、瀬戸内オルフェは。歌を歌っても、踊りを踊っても、ピッタリとオルフェにハマる瀬戸内美八さん。さすがは元宝塚のトップスター。家元が考える“西川歌劇”をしっかりと体現化している。
「宝塚を退団してからも男役ができるのは、うれしいですねぇ。宝塚を辞めたらやっぱり、普通の女の人を演じることの方が多いですから。お話をいただいた時はうれしくって、“はい、やらせてください!!!ただし、日舞は自信ありません”と申し上げましたが(笑)、ありがたいことに右近先生の演出はものすごく丁寧なんですよ。私は先生のおっしゃることに近づけるよう努力するだけ。名古屋をどりは芸達者な方たちがたくさんいらっしゃるので、日本ものの下地があまりない私にはとても勉強になりますね。それと長く続いている公演だけあって、みなさんのチームワークがものすごくいいんですよ。私のような異色のものがポコッと入っても、ちゃんと受け入れてくださって、本当にありがたいことです」
自分が楽しまないといい舞台はできない
毎日が楽しくて仕方がないといった様子の瀬戸内さん。
「歌ひとつにしても普通の音楽と違うので、それが難しいんだけど面白い。三味線の間って、洋楽とちょっと違うんですよね。それと、目上の方への礼儀とか日々の挨拶とか、久しぶりにお行儀のいい世界に身を置いているというのも心地いいですね。こんなに楽しくやらせていただいていいのかな、と思うほどです。でも、やっぱり自分が楽しまなきゃ、いい舞台はできないと思うんですよ。あと、家元のパワーには驚きましたね。踊りのフリをたったの2日でつけてしまったんですから。あのパワーにはビックリしました。私の頭は全部覚えられずに混乱してましたが(笑)、フリがついた後は逆にゆっくりと、みんなで和気あいあいと心安らかにお稽古ができて、よかったです」
プロフィール
瀬戸内美八/女優
宝塚歌劇団月組公演「日本の四季」「ファンタジア」で初舞台。「人魚姫」で初主演。「風と共に去りぬ」で星組トップスターに。その後、「小さな花がひらいた」「心中・恋の大和路」などに出演。1983年「オルフェウスの窓」を最後に退団。以後は徳島で「ダンススタジオひまわり」を主宰する一方、芸能活動にも積極的に取り組んでいる。「おさん茂兵衛」「阿修羅のごとく」など、宝塚OG公演、現役・OG合同公演などにも出演。
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